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高遠石工の10体を選定　石仏総選挙

2023年4月5日

HP230403石仏総選挙
　高遠藩領を拠点に全国で活躍した石材加工職人「高遠石工」が残した石仏の一番人気を決める「石仏総選挙」が、伊那市高遠町で開かれている。同市などでつくる実行委員会が、高遠地区にある体を選定。高遠城址（じょうし）公園の「さくら祭り」期間中、同地区の投票所やウェブサイトで投票を受け付ける。
　20109年のさくら祭りに合わせて初企画し、２回目。前回は800件余りの投票があり、６体の中から「好き」「美しいと思う」など４分野で順位を付けた。今回は純粋な１番を決めるため、１回の投票で好きな３体を選んでもらう。結果は今後のグッズ化などの参考にもする。
　大聖（だいしょう）不動明王（勝間）や准胝（じゅんてい）観音（桂泉院）など、人気が高いという多くの石仏がエントリー。「あまり知られていない魅力的なものも紹介したい」（実行委）と、２体の神が並ぶ双体道祖神（板山）や美しい字体が刻まれた花文字道祖神（塩供）など個性豊かな作品がそろった。
　投票所は高遠城址公園内の高遠閣近く、高遠町観光案内所、高遠町歴史博物館の３カ所。実際の選挙さながらに「候補者」の仏像のポスターが10枚並んでいて、公約のように特徴も紹介。投票用紙に丸印を付け、設置された投票箱に投じる仕組みだ。
　実行委事務局の市高遠商工観光課は「高遠町内にはいろいろな仏像がある。投票した後、町内を巡って実物を見てほしい」と話す。
　結果は６月ごろに発表予定。投票者の中から抽選で５人に、石仏「猫神様」の限定カラーフィギュアを贈る。ウェブ投票は、同公園のさくら祭りホームページからできる。
　問い合わせは実行委事務局（電0265・94・2556）へ。
（写真は、高遠城址公園に設けられた投票所）