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岡谷区の六地蔵のぼり旗 東高書道部が揮ごう

2023年3月26日

HP230325岡谷東書道部のぼり旗
 岡谷東高校書道部が25日、岡谷市本町2の市道交差点脇に建つ六地蔵の例祭で立てるのぼり旗2本を揮ごうした。これまで練習を繰り返してきた部員らは代わる代わる太筆を持ち、力強い筆致でしたためた。同日欠席した部員が担当する文字部分を揮ごうした後、よく乾かして完成させる予定。新調したのぼり旗は4月29日(土=祝日)の例祭でお披露目される。
 六地蔵が建つのは丸十繭倉庫(旧金上繭倉庫)近く。毎年4月29日に開く例祭で掲げてきたのぼり旗が古くなり、色あせや破れなどが出てきたため、六地蔵を守る岡谷区20町内の世話人会の一人で、元高校長の笠原伸二さん(83)が、「いろいろな場面で活躍する書道部の生徒に書いてもらおう」と、茶城啓二校長を通じて依頼した。同部では2月から新2、3年生が練習を重ねて準備を進めてきた。
 笠原さんによると、現在あるのぼり旗は「奉修南無地蔵尊」などと書かれた1本だったが、依頼を機会に、六地蔵の案内板にある地蔵菩薩の真言を梵字(ぼんじ)で記した1本を加えた。同校の書道教室で行われた揮ごうには、笠原さんら世話人会のメンバーも立ち会い、真剣な表情でしたためる部員を見守った。
 揮ごうは2本ののぼり旗の文字を7人の部員が分担。初めて書く梵字も含め、練習を繰り返してきた生徒たちは自信を持って真っ白な布地に筆を走らせた。新3年生の宮坂もも部長は「依頼を聞いたときはびっくり。これから毎年お祭りのたびに掲げられると聞いても実感がないが、地域のことに関わることができてうれしい」と笑顔。笠原さんは「生徒はきょうまで一生懸命練習してきたと思う。多くの人が関わって新しいのぼり旗が完成して良かった」と話していた。
(写真は、書道部が揮ごうした新しいのぼり旗)