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諏訪湖の水質観測開始

2023年3月15日

諏訪湖水質観測
 諏訪市と信州大学、地元企業など産学官による協働活動「スワ・スマート・ソサエティ(SSS)5.0」は14日、諏訪湖上に機器を設置して、ことしの観測を始めた。諏訪市役所で昨年の観測結果を発表し、信州大学理学部の宮原裕一教授が「貧酸素および植物プランクトンの変化は、気象に大きく左右されると示唆された」と報告した。
  IoT(モノのインターネット)技術を活用し、2018年から実施する諏訪湖水質のリアルタイムモニタリング。将来的に水質や環境の予測に役立てようと、観測データを蓄積している。昨年は3月から12月まで、湖心部と豊田沖に観測機器を設置して水温、溶存酸素、濁度などを調べた。
 昨年の観測の結果、6月ごろから、深さによって水温差が拡大して溶存酸素が低下。8月に豪雨があった21年と比べて貧酸素状態の期間が長く、宮原教授は「雨や風で水が混ざったことに大きく左右されている」と考察した。
 ことしの観測は、省電力で双方向通信ができる装置を導入し、濁度と溶存酸素センサーを新規に交換。湖心部と豊田沖で水温、溶存酸素量、濁度、風量などを計測し、ホームページ(https://sss50.harmonia-cloud.com)で一般公開する。(写真は諏訪湖上に設置された水質調査機器)