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長谷中のラー油で煎餅〜JA上伊那 地域活性化へ開発〜

2023年3月9日

230306JA上伊那PB新商品
 JA上伊那は、伊那市長谷中学校が商品化したラー油「長谷の太陽」を使った煎餅を開発し、管内の直売所などで販売を始めた。さんしょうみそにラー油を加えたたれを、中華料理の「お焦げ」に近い煎餅に塗って仕上げた。地域活性化へ生徒らが生み出した商品を菓子にして広め、取り組みを後押しする。
 JA上伊那によると、同校は「中学生にできる地域おこし」をテーマに、トウガラシを長谷地区の特産品として活用する取り組みを進める。生徒と教職員、地域住民が協力して栽培や収穫、加工してラー油を製造。無農薬で育てた「八房とうがらし」とネギ、ニンニクを使い、オリーブオイルで作ったのが特徴という。
 JAも活動を応援しようと、プライベートブランド(PB)商品「伊那華(いなか)の」で、「五平餅」「ごま味噌(みそ)」に続く3種類目の煎餅として開発。直径13・5㌢、厚さ2㌢で税込み310円。上伊那産うるち米を炊いてから型に入れて乾燥させ、油で揚げてたれを塗り、更に高温で乾燥させて仕上げた。1枚当たり、ラー油は約3㌘使用。担当者は味を「さくさくとした食感で香ばしく、ピリ辛」とする。
 伊那市狐島の本所で会見し、商品について説明した西村篝組合長は「中学生が一生懸命に取り組んで作っているので、味わって広く広めてほしい。長谷が活気づけば」と期待した。
 煎餅は管内の3直売所やAコープ、ファミリーマートJA各店舗で販売。新たにラー油の取り扱いも始め、ファーマーズあじ〜な(南箕輪村)のみで税込み500円で並べる。併せて、PB商品のいちご、ブルーベリーワッフルの各5個入り(いずれも税込み850円)も発売した。
 問い合わせはファーマーズあじ〜な(電0265・78・0701)へ。
(写真は、完成したラー油煎餅と、試食する西村組合長㊧ら)