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諏訪清陵中学校24年度から「選べる制服」に

2023年3月1日

清陵中制服
 諏訪清陵高校付属中学校は2024年度から、性の多様性に配慮した「選べる制服」を導入する。現在の学ランとセーラー服にブレザータイプを加え、スラックスとスカートの組み合わせを含めて6タイプの中から選択できるようにする。
 同校は本年度、24年度の開校10周年を契機に新制服の導入を検討する中で、在校生と保護者にアンケート調査を実施。性別に関係なく着られる「ジェンダーレス化」など変革を求める声の一方、「今のままがいい」という意見も一定数あり、現行制服を残したまま、選択の幅を広げることで生徒の生活しやすさにつなげようと考えた。
 ブレザータイプも現行と同じ紺色が基調で、清陵中の証である「三本ライン」を取り入れて統一感を出す。スラックスとスカート、ネクタイとリボンは好きな方を選択可能。前ボタンも簡単に付け替えられ、きょうだい間の「お下がり」にも対応する。
 ネクタイなどのデザインは新年度の1年間で詰める。セーラー服の丈や冬場の寒さ対策など、生徒から要望が寄せられた現行制服の改善についても合わせて検討する。
 丸山剛生副校長は「制服を自ら選択できるというところに清陵中らしさを出していければ」。制服の改良を訴えてきた生活委員会前委員長の生徒=3年=は「疑問に感じていた機能性やジェンダーの差が解消され、デザインも伝統を引き継いで良いものになりそう」と期待する。
 同委員長の生徒=2年=は「あったらいいなと思っていたネクタイが導入され、デザインの男女差もなくなるので良い」、副委員長の生徒=1年=も「男女がきっぱり分かれるデザインが好みでなかったので、ブレザーが選べるのは良い」と話した。(写真は新しい制服サンプルを囲む生徒ら)