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諏訪で大部分撮影 是枝監督「怪物」

2023年2月17日

HPロケ枝監督
 映画「万引き家族」などで知られる是枝裕和監督(60)の新作「怪物」が、6月2日(金)に全国公開される。諏訪地域で大部分が撮影されており、地元住民からも大きな注目を集める一作になりそう。16日までに取材に応じた是枝監督は「街ぐるみで応援してくれ、撮影にとても協力的だった」と諏訪地域への感謝を口にした。
 安藤サクラさん、永山瑛太さん、高畑充希さんら豪華キャスト陣。主役の男の子2人は、オーディションで選ばれた子役の黒川想矢さんと柊木陽太さんが務める。映画「花束みたいな恋をした」などを手がけた坂元裕二さんが脚本、世界的音楽家の坂本龍一さんが音楽を担う。物語の粗筋は今後、発表される予定だ。
 ロケに協力した諏訪圏フィルムコミッションによると、9割以上のシーンが原村を除く諏訪5市町で昨年3月中旬〜5月中旬、7月中旬〜8月中旬に撮影されたという。旧城北小学校、岡谷市の街中、富士見町内がメインのロケ地になった。上諏訪、城南両小学校の児童を中心に地域住民延べ約800人がエキストラとして参加した。
 是枝監督の作品には、30年以上前に手がけた伊那小学校の教育に迫ったドキュメンタリー、諏訪と上伊那両地域などで撮影した自身初の連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」があり、信州とは縁が深い。感謝とともに「長野県は自分の出発点だから、思い入れがある」と話していた。
(写真は、ロケ中にエキストラの子どもを指導する是枝監督(左から2人目)=2022年4月16日、旧城北小学校で)