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今季初の全面結氷〜 御神渡り期待で「にんまり」〜
2023年1月27日
長野地方気象台によると26日の諏訪は今季最低の氷点下10.9度まで冷え込み、諏訪湖は今季初めて全面結氷した。「御神渡り」の観察を続ける諏訪市小和田の八剱神社の宮坂清宮司(72)らが、同市豊田の舟渡川河口と上諏訪の立石公園から確認。前日から一夜にして氷が覆った湖を前に、宮坂宮司は「思わずにんまり。氷がこれからどのように変化していくか楽しみだ」と、出現へ期待を膨らませた。
午前6時半過ぎ、舟渡川河口の気温は氷点下12.5度、水温は1.6度。一晩でできた「一夜氷」の厚さは6〜7㍉、厚いところで2㌢まで成長した。宮坂宮司は「気温が下がると自然は正直。前日まで波が立っていた湖が、一晩で覆われる様子を見ると不思議。きっと神秘的に変わってくると思う」と顔をほころばせた。
舟渡川河口での観測を終え、諏訪湖が見渡せる高台の立石公園に移動。観察開始から3週間となり、宮坂宮司は「待ちに待った全面結氷。湖がようやく応えてくれて、本格的な観察が始まったようだ。この雄大な景色はなかなか臨むことができない。気持ちいい」と眼下に広がる湖に思わず両手を広げた。
同気象台によると、きょう27日の諏訪は朝の最低気温が氷点下5度。低気圧や前線の影響で、県中部は夜から広い範囲で雪になると予想している。週末の県中部は氷点下7〜9度の寒さが続く見込み。
観察は立春の2月4日(土)過ぎまでとしている。
(写真は、今季初めて全面結氷した諏訪湖=午前7時53分、立石公園)