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川島小学校統合へ 町議会賛成10反対3で可決  24年度末で閉校決まる

2022年12月16日

川島小
 辰野町議会は15日の12月定例会最終日の本会議で、児童数が減少する川島小学校の統廃合の条例案を賛成10反対3で可決した。これにより、149年の歴史を持つ川島小が2025年4月1日に廃止され、辰野西小と統合することが正式に決まった。
 賛成討論では、「存続に向けたチャレンジ期間があったが、児童数が増えなかった」、「少人数での学習を否定するわけではないが、大人数のクラスでないと学べないこともあり、これを提供していく必要がある」などと意見が出た。
 反対討論では、「川島の住民や川島小の保護者と子どもたちが統廃合に強く反対している」と存続を求める人が多いことを強調。「少人数の学校だからこそ、児童は伸び伸びと学べ、一人一人に寄り添った教育もできるのではないか」とも訴えた。
 閉会のあいさつで武居保男町長は「統廃合までの期間は、教育委員会と共に学校間の交流や統廃合後の配慮事項の確認を進めていきたい。関係する子どもや保護者の不安を少しでも取り除き、統廃合を前向きに捉えてもらえるよう努力を重ねていく」と述べた。
 川島小には現在11人が在籍。このうち約半数が「小規模特認校制度」などを活用して川島地区外から通学する。町教育委員会によると、来年度の入学希望者は4人。町教委は残る2年3カ月を準備期間とし、児童への配慮として川島と辰野西両校の交流を推進する方針を示している。(写真は川島小学校の統廃合の条例案を可決した辰野町議会)