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川島の里祭り一色 横川おんばしら里曳き
2022年10月9日
辰野町川島の諏訪神社の御柱祭「横川おんばしら」の里曳きが8日、2日間の日程で開幕した。法被姿の老若男女が、四角柱の形に削った横川ならではの4本の柱(カツラ)を和気あいあいとした雰囲気で曳行。山あいの集落には氏子の掛け声、木やり、ラッパの音が響き、祭り一色に染まった。きょう9日は神社に曳きつけ、建御柱を行う。
慣例で、飯沼沢・下飯沼沢耕地が一の柱、一ノ瀬耕地が二の柱、門前耕地が三の柱、源上・川上耕地が四の柱をそれぞれ担当。4本の柱は神事を済ませた後、各耕地の曳き出し地点から出発し、安置所を目指した。
長さ約8メートルの一の柱は下飯沼沢入り口から曳行開始。「よいさ、よいさ」の掛け声と共に、にぎやかに約2キロの曳行路を進んだ。氏子たちは疲れてきても木やりの鼓舞を受けて力を振り絞り、飯沼沢屯所前に無事に曳きつけた。
新型コロナ対策で、マスクの着用と手指消毒を徹底し、飲食物を振る舞う休憩所の数も減らした。飯澤誠総委員長(66)は「コロナ禍でも多くの住民が参加してくれてうれしい。安全に配慮しながら楽しい祭りにしたい」と話した。
(写真は、「よいさ」の掛け声に合わせて一の柱を曳く氏子たち)