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里曳きは人の手で 感染対策の指針見直し家族も健康観察
2022年4月16日 5月の諏訪大社御柱祭里曳きについて、大総代でつくる上社御柱祭安全対策実行委員会と御柱祭下社三地区連絡会議は15日、上社、下社とも人力で行うと発表した。感染症対策の県の基準変更に伴い、昨年11月に公表していた曳行などに関わるガイドライン(指針)を見直し。「医療アラート」の発出や「まん延防止等重点措置」の適用を判断基準とし、併せて家庭内での感染が増えていることを踏まえて参加者に加え、家族にも健康観察を求めるなど対策を強化した上で、氏子の手による本来の形で行う。
従来の指針では、県が独自に設ける感染警戒レベルに応じて参加人数を制限するなどとしていた。里曳きへ、両団体は感染拡大防止対策を徹底する旨を指針に付記。感染症対応の「まん延防止等重点措置」が適用された場合は再度、実施方法を協議する。
境内の四方に柱を建てる「建御柱」の最中は、規制線を設けて氏子以外は付近に立ち入れないよう制限。観光客については山出し同様に曳行路での見物も含め「自粛」するよう協力を呼び掛け、感染拡大を防ぎつつ安全を第一に祭事を進める。
上社、下社とも参加者名簿を作り登録制とする。家族を含め体調不良者がいる場合や関係する事業所や学校、施設などで集団感染が発生している場合は自主的に参加を見送ってもらう。
下社は、事前の健康観察を行った氏子に参加登録証としてリストバンドを配布。下諏訪町御柱祭実行委員会が取りまとめる催しで設ける規制区域も利用し、一部の曳行路では氏子と観光客をすみ分けする。上社はリストバンドの配布などはないが、曳行参加者かどうかを見分けられる人を立てていくという。
里曳きは上社が5月3日(火=祝日)〜5日(木=祝日)、下社は14日(土)〜16日(月)。