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諏訪大社上社御柱祭 綱置場に主役勢ぞろい
2022年3月27日
4月2日(土)の諏訪大社御柱祭上社山出しへ、八ケ岳中央農業実践大学校(原村)敷地内に仮置きされていた御柱8本が26日、運搬スタート地点の綱置場(原村、茅野市境)に搬出された。車両に載せた巨木がそれぞれの位置に到着すると大総代らが出迎え、目前に迫る大祭へ協力一致の奉仕を誓った。27日からは柱ごと、木作りが始まる。
搬出は、新型コロナウイルス感染拡大防止で人数を制限し、大総代と斧取り係が参加。運搬と同じ順番で本宮一、前宮一を皮切りに2本ずつトレーラーで運んだ。積み降ろしはクレーンを使った。曳き出し地点まで2〜4キロ移動させ、綱置場に8本が勢ぞろいした。
請負業者がそれぞれの地点にトレーラーを横付けし、慎重に柱をつるすと斧取り係が中心となって地面と接する位置を確認しながら木製の台に置いた。めど穴を開ける位置や「輪なぐり」を取り付ける位置を墨付けするなど、木作りの事前準備も進めた。
本宮一を担当する豊平・玉川地区の矢島正恒大総代(67)=茅野市豊平南大塩=は「綱置場で柱を見たら、改めて大きいと感じた」と受け止め、「めど作り、綱打ちなどをこれまで進めてきた。その集大成が木作りだ」と意気込んだ。
気持ちを高ぶらせる氏子も多く、前宮一を担当する四賀・豊田地区の林泉大総代(64)=諏訪市豊田小川=は「立派な柱でわくわくする」。斧長の山田征寛さん(54)=諏訪市豊田文出=は「いつも通りの木作りで技術を伝えたい」と張り切っていた。
上社木作りは27日に本宮一、本宮四、前宮四、30日に残り5本が行われる。山出しの2日は曳き出しの順番で2本ずつトレーラーに載せて、曳きつけ位置の御柱屋敷(茅野市宮川安国寺)へ運搬する。(写真は、到着した御柱を再びクレーンでつり、木製の台に置いた=代表撮影)