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御柱祭へ秋宮一、三を木作り

2022年3月20日

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 4月8(金)9(土)両日に行われる諏訪大社御柱祭下社山出しへ、秋宮一と秋宮三の木作りが19日、下諏訪町大平の棚木場であった。2本の山出し担当地区の下諏訪町の氏子約100人が参加し、元綱を取り付けるめど穴を開けたり、節を取り除いたりして整え、大祭の幕開けに備えた。
 下社8本の木作りは山出しを受け持つ地区ごと担い、秋宮一の町第一、二、三、七、九区と秋宮三の町第四、五、六、八、十区の作業が最初。新型コロナウイルス感染拡大防止で参加者は実務者などに制限し、前回に比べて大幅に減らした。
 事前に接地面を調整し、めど穴の仮決めを行い、作業時間の短縮を心掛けた。神事を済ませると、氏子は斧やチェーンソー、のみを使って分担して作業。めど穴にはワイヤを通し、麻布と玉縄を巻いて「輪なぐり」を化粧し、柱先端の角を丸く削って「どじょう口」を仕上げた。
 目通り周囲3・62㍍と最も太い秋宮一は先端を切り整えるなどして長さ約19㍍に調整した。秋宮一の山田修総斧長(57)は「次に受け継ぐという点では、20歳代も木作りに参加している。次につながる作業になった」と話した。
 山出しは感染症に配慮し御柱を車両で運搬する形になったが、秋宮三の金高健司曳行長(60)は「寂しい部分もあるが、しっかり役割を果たし、隊列で進みたい」、下諏訪大総代会の吉澤哲郎会長(72)は「悔しさを抱いている人もいると思う。里曳きは(人力)曳行できるように期待したい」と話した。
(写真は、秋宮一の木作りで角度を調整しながらめど穴を開ける氏子)