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諏訪湖のヒシで堆肥 諏訪地域小中などに配布
2022年3月17日
諏訪湖創生ビジョン推進会議は諏訪湖の水草ヒシを堆肥化し、諏訪地域の小中学校と養護学校計47校に配布している。花壇などで活用してもらい、諏訪地域の環境保全や資源の地域循環に理解を深めてもらう狙い。今月中に届ける。
堆肥は、窒素やリンを吸収したヒシを使い、同会議の構成員であるみのり建設(富士見町)が製造。外袋には、資源の循環を描写したイラストを貼り付けた。各校には20リットル(約7キロ)を4袋ずつ配る。
14日は上諏訪中で贈呈式があり、生徒会ボランティア委員長と副委員長が受け取った。霧ケ峰に植栽するニッコウキスゲを育てるのに活用するといい、「ヒシが役立つことに驚いた。ヒシや諏訪湖の環境について、校内放送などで全校に知らせていきたい」と話した。
同会議の事務局、県諏訪地域振興局環境課の是永剛課長は「県が目指す『泳ぎたくなる諏訪湖』に思いをはせ、資源の循環の意識を深めて、花壇を花でいっぱいにしてほしい」と呼び掛けた。
堆肥は新年度、計画する環境関連イベントの来場者にも無料で配布する。
(写真は、ヒシを活用した堆肥を届ける県諏訪地域振興局の職員=上諏訪中で)