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大御幣受け決意新たに 下社秋宮で清祓式
2022年2月26日
4月に迫る諏訪大社御柱祭へ、下社御柱の先頭で「奉持者(ほうじしゃ)」が掲げる大御幣の清祓式が25日、下社秋宮であった。奉仕する岡谷市、下諏訪町、諏訪市上諏訪地区から各柱の曳行長ら20人が参列。清祓に続いて北島和孝宮司から代表者に授与され、参列者は建御柱まで守り抜く決意を新たにした。
大御幣は高さ約2.6メートル、重さは10キロ以上あり、神の居場所を示すとされる。全部で16体あり、山出し、里曳きを通じて岡谷市が12体、下諏訪町3体、諏訪市上諏訪地区が1体を奉持する。奉持者は御柱の先頭で大御幣を支え続け、役員や曳子らを鼓舞する役割も担うとされる。
大御幣は神楽殿に並べられ、神職が清めた。3地区の代表が北島宮司から受けた。
北島宮司は、山出しの人力による曳行断念など、従来とは異なる形での奉仕になることを踏まえ「手元に必ず記録を残してください。自分たちがどうやって祭りを守ったかを記録し、次の世代に伝えて」とあいさつ。御柱祭下社三地区連絡会議の小林正夫会長(72)=諏訪市大和=は「建御柱までお預かりし、心を込めてご奉持したい」と述べた。
同会議によると地区ごと4月まで保管し、安全祈願祭などの席上で奉持者に授与されるという。御柱を車両で運搬する山出しで、大御幣をどのようにするかなど詳細は検討中という。(写真は北島宮司=右=から大御幣を受ける代表者)