NEWS
伊那おんばしら 三輪神社 山出し祭中止
2022年2月22日
三輪神社御柱大祭委員会は、新型コロナウイルス感染拡大により、3月20日(日)に予定していた山出し祭を中止する。20日夜、下辰野公民館で開いた委員会で決定した。当日は神事のみを実施し、御用材はトラックで運搬する。曳行は行わないが、御柱青年会が御幣を肩に担いで山出しルートを歩くという。
同委員会は御柱祭に向けて、1月23日に「御神木検尺・裁断・引渡式」を実施。その後、まん延防止等重点措置が適用され、2月7日の小委員会で、準備が間に合わない懸念があるとの意見が上がっていた。
この日の委員会には、曳行を担当する3区の役員ら約50人が出席した。木作りなど準備を進めているものの、本番まで1カ月を切る中で、まん延防止等重点措置が延長され、多くの氏子の参加は難しいと判断。作業や曳行の際に密になる恐れもあり、感染拡大防止の観点から全会一致で中止を決断した。
当日の参加者は総代や役員などに限り、御用材をトラックに載せて、丸山球場横から1キロ余り離れた安置所まで運搬する。御柱青年会は御幣を担ぎ、当初の曳行路を練り歩く。住民に対しては回覧板などを通じて周知し、理解と協力を呼び掛ける。
長田伊史委員長は「まん延防止等重点措置が2週間延長され、今後の状況が見通せず、解除されるとしても開催は難しかった。できれば山出し祭を行いたかったが、仕方がないという思い」と話していた。
4月の里曳きについては、ガイドライン策定を含めて、宮木諏訪、平出法性2神社と開催に向けて協議する。
(写真は、山出し祭の中止を決めた大祭委員会)