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粋な曳行へてこ作り 大社御柱上諏訪地区奉賛会
2022年1月17日
諏訪大社御柱祭上諏訪地区奉賛会の梃子(てこ)委員会は16日、てこ棒の加工作業を旧東洋バルヴ諏訪工場敷地内で行い、23日(日)に予定する下社秋宮での焼き印押しに備えた。
梃子委員は、各神社選出の80人。年代も20歳代から60歳代まで幅広く、半数近くが初の体験になる。昨年12月下旬、下桑原牧野組合が所有する霧ケ峰の山林からてこに使う人数分と、木落し前や巨木の向きを大きく変える際に使う「大でこ」用のナラを切り出し、工場敷地内に保管していた。
新型コロナウイルス感染者の増加で、県独自の感染警戒レベルが4以上に引き上げられたのに伴い、午前は手長、午後は八剱、先宮の各神社関係者に分散した。健康記録表に提示や検温、距離を取っての作業に心掛けた。
個々が使うてこは長さ2・1メートル、太さはそれぞれの好みでまちまちだが、直径5センチ以上になる。体格に合わせて先端を地面に対して40〜50度の角度になるよう、息を切らしてノコギリで切断。皮をむき、持ち手上部を平らにして個々の番号や焼き印を押せるようにした。
今回は「伝心」を委員会のテーマに据えた梃子衆。御柱祭に関わる全ての人への感謝、次世代への継承の思いを込めた。同委員会の委員長は「コロナの状況を見ながらの対応が余儀なくされるが、本番は粋でかっこいい曳行を見せたい」と力を込める。
委員は2月からほぼ毎週、てこ棒操作の習熟に努め、3月に練習木を使い、本番を想定した練習も予定する。
(写真は、てこ棒作りに励むメンバーたち)