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山出し曳行路を確認〜町木遣保存会が踏査〜

2021年12月14日

木やりの曳行路確認
 下諏訪町木遣保存会は12日、来年4月の諏訪大社御柱祭下社山出しに備え、棚木場(たなこば)から木落し坂までの曳行路を歩き、危険箇所や木やりを鳴くポイントなどを確認した。
 子ども木やりをはじめ、初めて御柱祭に参加する会員ら約20人が参加。車で棚木場まで移動した後、木落し坂までの曳行路4.6㌔を歩き、道幅が急に狭くなっていたり、片側が崖になっていたりして注意が必要な場所のほか、斧立社(よきたてしゃ)、高木十吉町長殉職供養塔、萩倉の大曲がりなど、見せ場となる地点を役員の案内で踏査。
 棚木場では、小口典久副会長が木やり衆の集合場所や休憩所、トイレなどの位置を案内。4月8日(金)から3日間の日程や御柱ごとの担当地区、曳行順なども伝え、安置されて出番を待つ8本の御神木を見ながら、曳き出しの神事木やりや曳行の木やりなどを本番さながらに披露した。
 古田和人会長は「どこで木やりを鳴くか、どの場所に立つかなどを、歌い方を含めて歩きながら実習し、本番に備えたい」と話した。山出しでは往復の全行程で荷物を背負い、背丈よりも長いおんべを持って歩くことになり、「子ども木やりには特に大変だが、この(踏査の)経験が必ず生きることになる」(役員)としていた。
(写真は、棚木場近くで曳き出しの木やりを鳴く会員)