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御柱祭へ騎馬行列 稽古始まる 中洲神宮寺
2021年11月9日
来春に迫った諏訪大社上社御柱祭の里曳きに向け、御柱を先導する諏訪市中洲神宮寺区の奉納騎馬行列の稽古が7日夜、神宮寺公民館で本格的に始まった。半年間にわたって役ごとの所作を磨き、大祭に花を添える騎馬行列をつくり上げる。初日は、「芸傘」と「草履取り」の役を務めるメンバーが練習に励んだ。
行列は、「殿様」を中心とし、「旗持ち」、「露払い」、「色傘」、「長柄槍」、「芸傘」、「草履取り」などの役が連なる。総勢約80人でつくり、5月3(火=祝日)4(水=祝日)両日、茅野市宮川の御柱屋敷近くから本宮までの約3キロを進み、美しい所作を披露する。
芸傘は20〜50歳代の男性24人が務め、このうち6人が初参加。草履取りには小学2〜5年生23人が選ばれた。里曳きの2日間は、ペアを組んで行列に加わる。区内も巡り、声が掛かれば芸を披露する。親子のペアも多い。
芸傘は、合図に合わせて長さ1.3メートルほどある傘を片手で回したり、上に投げてキャッチしたりする。専用の金物を口にくわえ、その上で傘を回してから顎に乗せる技もある。
稽古では、経験者は動きを思い出しながら各技に挑戦し、初参加者は指導者から基本の所作を習った。初参加の男性(37)は「地域の文化に触れたくて参加した。子ども2人も草履取りを務めるので、親子で一緒に技を披露するのが楽しみ」と話した。
年内の稽古は役ごとに進める。来年1月中旬からは全体練習を始め、練習量も増やしていく。
(写真は、諏訪大社上社御柱祭の里曳きに向け始まった奉納騎馬行列の芸傘の練習)