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辰野で黒エゴマ収穫 遊休農地の解消へ
2021年10月16日
辰野町農業委員会は15日、沢底の鎮大神社近くにあるエゴマ栽培ほ場で刈り取り作業を行った。農業委員と町職員ら計12人が独特の香りに包まれながら、高さ1.7メートルほどに成長した黒エゴマを草刈り機と鎌を使って収穫。しばらく乾燥させた後に搾油して、来年の学校給食などで活用する。
エゴマはシソ科の作物で、鳥獣害や虫の被害が少なく、荒れた土地でも育つとされる。町農委は2017年度から、遊休農地発生防止・解消を目指し、特に油分の多い黒エゴマの普及活動に取り組んでいる。
ことしは沢底の2ほ場計9アールで栽培した。5月に種をまき、大雨で倒れてしまった株もあったが、支柱を立てるなどして世話を続けた。葉はサラダなど生でも食べられ、8月に畑を一般開放して、摘み取る機会を町民に提供した。
町農委のエゴマ栽培責任者は「ことしは成長が良く、穂が大きくなった。遊休農地がなくなるように、皆さんに関心を持ってもらい、少しずつでも広めることができれば」と話していた。
刈り取った黒エゴマは、上島にあるビニールハウスで2、3週間乾燥させ、脱穀して洗った後、油とパウダーに加工する。
(写真は、大きく育ったエゴマを刈り取る作業)