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「星ケ塔」日帰り体験スタート〜黒曜石鉱山を開放〜
2021年9月22日
下諏訪町東俣国有林内の国史跡「星ケ塔黒曜石原産地遺跡」を訪ねる観光体験プログラムの初回が20日、町内で開かれた。午前と午後の2回に、諏訪地域を中心とした計25人が参加。普段は入れない遺跡に足を踏み入れ、貴重な下諏訪の資源に触れて楽しんだ。
町観光振興局が商品化した日帰りプログラム。町が「稼ぐ観光」を目指す中、文化財を観光資源として捉え魅力を発信するもので、これまで文化財として地域住民向けの見学会にとどまっていた同遺跡を開放した。
プログラムは11月5日(金)までに15回予定し、約200人が参加する。テレビ番組で同遺跡が紹介されたこともあり人気で、日程を追加して催行。JR下諏訪駅を発着点に諏訪大社下社秋宮、同遺跡の埋蔵文化財を展示する「星ケ塔ミュージアム矢の根や」、同遺跡をマイクロバスで巡る。
ガイドは、1997〜2013年に町教育委員会が行った同遺跡の現地調査で、主担当だった町職員の宮坂清さん。標高1500㍍ほどの同遺跡周辺では、「土地がくぼんだ所が193カ所あり、そこが採掘跡」と紹介し、「採掘に関わったのは、山梨にある金生遺跡の人とみられる」などと解説した。
午前の参加者は、小学生〜大人15人。遺跡までの道のりに、黒曜石がちりばめられたように落ちているのを驚きながら眺めたり、深さ約3の遺跡をのぞき込んだりして黒曜石鉱山を楽しんだ。
(写真は、宮坂さん㊧のガイドで星ケ塔遺跡を見学する参加者)