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辰野町内6城の「御城印」販売

2021年8月7日

かやぶきの館御城印販売ネット用
 信州辰野ふる里農村公園「グリーンビレッジ横川」(辰野町川島門前)の「かやぶきの館」が、堀の一部などが残る町内の城にちなんだ御城印を作った。町の歴史に触れようと、戦国時代などに築城された全6種類。1枚300円(税込み)で同館で販売している。
 全国的な御朱印ブームを受け、町内に御城印がないことに着目。歴史に詳しい町民の協力も得て調べ、龍ケ崎城、羽場城、荒神山砦、大城のほか、地元でもあまり知られていない城も紹介したいと、市川城(川島一ノ瀬)、横河城(上島)を選んだ。
 それぞれ城名の背景に竜のイラストと小野を除く辰野を外郷とした高遠藩の家紋「下がり藤」を入れた。城から見える雄大な天竜川の景色に、城主らが勇壮な竜の姿を思い描いたのではと想像して辰野高校OBがデザインし、城名は町内の女子高校生が書した。
 いずれの城も山城または、土を盛って土塁や堀にし、櫓(やぐら)や館が築かれたという。今後は地図を作り、城を巡る講座なども企画するつもり。広報担当の女性は「御城印を片手に、歴史を駆け抜けた兵たちに思いをはせて」と話している。
 問い合わせは同館(電44・8888)へ。
(写真は、町内にあった城にちなんだ御城印6種類)