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諏訪大社下社お舟祭り「 柴舟」隊列秋宮へ
2021年8月2日
諏訪大社下社夏の遷座祭「お舟祭り」は1日、下諏訪町内で開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、柴舟の曳行は2年連続で見送り。代わりに御頭郷の大総代らが柴舟の形に見立てた隊列で春宮から秋宮へと厳かな雰囲気で進んだ。
御霊代(みたましろ)を運ぶ遷座の行列に続き、御頭郷の上諏訪・四賀・豊田地区大総代や柴舟奉製会ら約80人が隊列を作って春宮を出発。大門通り、魁塚、友之町、大社通りと進み、秋宮境内に到着すると、神楽殿を3周した。
諏訪大社祭神の翁(おきな)と媼(おうな)の人形2体は隊列の中央に配置し、諏訪大社人形保存会が向かい合わせるようにして運んだ。本来なら柴舟に乗せる人形の枕木は、大総代らが代わる代わる担いで歩いた。
上諏訪地区大総代、宮田忠晴さんは「曳行ができなく残念という思いはあるが、コロナ感染が拡大している中なので仕方ない。昨年と同じ形にはなったが、役目を果たせた」と話した。
町お舟祭り実行委員会では、町民祭りと位置付ける前日の「宵祭り」、当日の「神賑(にぎ)わいパレード」などの催しの開催を感染拡大防止で中止した。催しの中止も2年連続。
(写真は、枕木や人形を持って進む隊列=秋宮境内で)