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初めて女子だけで「親方」 上古田の火とぼし

2021年6月20日

HP210619火とぼし

茅野市の無形文化財「上古田の火とぼし」が18日夜、小泉山で行われた。豊平上古田区の小学1年生から中学1年生まで12人が4カ所の「小屋」に火をともして回り、高く上がる炎に向かって「火とぼしチョーイチョイ」とはやし立て、地域の無病息災など願った。ことしは初めて、まとめ役「親方」の大役を女子のみで務めた。
毎年6月18、24両日に行うのが習わしとなっている。長年男子のみで伝承してきたが、少子化の影響で2019年から女子も参加。ことしも地域の大人の協力を得て、5月中から小屋を8基作り準備してきた。
秋葉神社前、奥の院(山頂)、中段の順で巡り、4基に火をともした。最後の金毘羅神社前では、ほこらの横にある松の枝に向けてカヤのたいまつを投げ、引っかかると良いことがあるという「投げ手」も行った。
親方の東部中1年生の女子生徒2人は「準備が大変だったけど、みんなが協力してくれて良かった。一年間地域が安全で、早くコロナがなくなれば」と話していた。
(写真は、コロナ終息などの願いを込め、勢いよく燃える炎に「火とぼしチョーイチョイ」とはやし立てる子どもたち)