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八島で「シュレーゲルアオガエル」鳴き声響く

2021年5月7日

シュレーゲル鳴き始め210506
 下諏訪町の八島湿原で、名物の「シュレーゲルアオガエル」が鳴き始めている。「コロコロ」「コココロ」と鳴くのが特徴。五月晴れになった6日も、標高1630㍍の高層湿原にこだまして、県内外からの行楽客を楽しませていた。
 湿原に生息するシュレーゲルアオガエルの蛙鳴(あめい)は、環境省が定める「残したい日本の音風景100選」の一つで、雄が求愛行動として鳴く。鳴き声を聞きに訪れる行楽客もいるといい、町の観光PRキャラクター「やしまる」のモチーフになっている。
 この日も、八島ビジターセンターあざみ館近くの八島ケ池で鳴き声が響いた。水辺近くの木道で立ち止まり、耳を澄ませる行楽客の姿もあった。
 同センターによると、例年と同じで4月下旬に鳴き始めた。現在は八島ケ池のほか、諏訪市境の鎌ケ池や鬼ケ泉水など湿原内の水辺で鳴いているといい、「日に日に数が増えている。例年は6月下旬まで鳴く」とする。
 同センターではアルコール消毒液や、窓口の飛沫(ひまつ)感染予防板の設置、検温など新型コロナウイルス対策を徹底。密にならないように入館制限もしている。問い合わせは同センター(電52・7000)へ。
(写真は、鳴き声に耳を傾けながら八島ケ池付近を散策する行楽客)