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一足早く夏山到来 車山開山祭
2021年4月30日
車山高原観光協会は29日、夏山開山祭を茅野市北山のSKYPARKスキー場で行った。ことしは展望テラス「SKY TERRACE(スカイテラス)」完成オープニング式典と合わせて例年より1カ月早く計画したが、あいにくの雨で式典は延期。開山祭のみ屋内で行った。協会と地元関係者ら約60人が参加して、シーズン中の安全と新型コロナウイルス感染症早期終息を願った。
開山祭は例年6月に霧ケ峰の主峰・車山(標高1925メートル)山頂神社で行っている。今季は雪解けも早く、コロナ禍で屋外レジャーへの需要も見込めることから、例年より2週間早く10日にリフト運行を開始した。
協会によると、昨シーズンは国の緊急事態宣言を受け7月まで約3カ月間営業を自粛。昨季のリフト利用は例年の半分で、6万5千人程度だった。今季も宣言下で、既に周辺宿泊施設などに予約キャンセルが出るなど影響があるという。
開山祭神事後、山崎恭嗣会長は「コロナ禍にあるが、対策をして観光地を盛り上げていかねばと思う。車山高原は自然がある有数のリゾート地。近隣の市町村と手を組んで、高原を守り、楽しんでもらう形にしていきたい」と話した。今季は11万人を目指し、展望テラスのお披露目会は後日行う計画とした。
現在高原の残雪はわずかで、ハイキングコースには残っていないという。同協会では今季も鹿などの獣害からニッコウキスゲを保護するため「車山草原再生プロジェクト」も行う。6月にはレンゲツツジ、7月にはニッコウキスゲが見頃になる見込み。
(写真は、シーズン中の安全を祈願する参加者ら)