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役目終えた柱に感謝〜八剱神社が祭りへ始動〜

2021年4月13日

八剱御柱休め③210411
 2022(令和4)年秋の御柱祭に向け、小和田の八剱神社の「御柱休め」が11日に行われた。諏訪市内ではおそらくトップを切っての「御柱休め」。16(平成28)年に曳き建てられた4本の柱に感謝をささげ、1年半後に迫った祭りへ準備をスタートさせた。
 2月に発足したばかりの小和田地区御柱委員会(岩波幸一委員長)が主体になり、100人を超す氏子たちが奉仕した。長引くコロナ禍に対応し、人数制限、県外への往来を避ける、体調の悪い人は参加しないなどのほか、機械を使っての作業を総代会で申し合わせた。
 重機を使うことができない場所に建つ一の柱は「かぐらさん」やロープを駆使して全て手作業で行ったが、ほかの柱は重機を導入。中でも、弁天1〜3丁目、北小路、城南が受け持つ二の柱はクレーンを使って徐々に柱を抜き、下部を台車に載せて慎重に移動させ、横たえた。作業前や後には、柱ごとに異なる同神社独特の節回しの木やり歌が響きわたり、御柱祭への機運も高まっていた。
 25日(日)には仮見立ても行う。大久保一大総代は「今の状況に合った御柱祭の在り方で対応するしかない。いつもなら夕方までかかっていたが、時間も短縮できた。ほかの地域の御柱休めの参考にもなれば」と話した。
 役目を果たした柱はいくつかに分割され、一の柱の一部はお守りにして関係区に配るなどして活用される。
 (写真は、クレーンでつり上げられ、横たわる二の柱)