NEWS
湖上花火 分散開催へ〜500発ずつ15日間打ち上げ〜
2021年4月6日
第73回諏訪湖祭湖上花火大会の実行委員会(会長・金子ゆかり諏訪市長)は5日、諏訪市役所で会議を開き、ことしの諏訪湖祭を8月1日(日)〜15日(日)の15日間、毎日約500発ずつ花火を打ち上げる「諏訪湖祭湖上花火Two Weeks(ツーウィークス)」として開くことを決めた。ウィズコロナ時代に対応し、観覧者の分散化を図りつつ、諏訪湖の花火の伝統を継承したい考え。
例年8月15日に行っている大会をスタイル変更する。打ち上げは毎日午後8時から10分間、主に諏訪湖上の初島から行い、台船を活用した「ミニ水上スターマイン」も計画する。初日と市制施行80周年を迎える10日(火)、最終日は、より華やかな演出を加えた特別バージョンを打ち上げる。
有料桟敷席は設けず、マスク着用、飲食禁止、接触確認アプリのダウンロード啓発などの感染症対策を徹底した上で、湖畔公園内で自由に観覧してもらう。旧東洋バルヴ諏訪工場跡地に臨時駐車場(約150台)を設置する。ケーブルテレビやラジオ、動画共有サイト「ユーチューブ」での配信も行う。
昨年の大会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参加者の安全が確保できないとして中止した。金子市長は「感染対策を取りながらできることをしていかないと、経済は立ち行かない。規模は変わっても心に染み入る花火を上げ、伝統をつなげていきたい」と述べた。
市は3月に大会に対する市民アンケート調査を実施し、回答した434人のうち、コロナ禍での大会開催に賛成は68人、反対は366人だった。反対の理由を記載した250人のうち、170人(68%)は「例年同規模の開催に反対」、59人(23.6%)は「対策など込みなら賛成」とする意見で、イベント自体反対は7人(2.8%)だった。
例年9月に開く全国新作花火競技大会と、連夜花火を打ち上げる「諏訪湖サマーナイト花火」については、諏訪湖祭の方針決定を受け、各実行委が今後検討を進める。
(写真は、コロナ禍に対応した花火打ち上げの方針を決めた会議)