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自粛中も八島にぎわう

2020年8月14日

八島にぎわう200814
 下諏訪町の八島湿原が、お盆休みの行楽客でにぎわっている。八島ビジターセンターあざみ館前の駐車場は、新型コロナウイルス感染が拡大している中だが、連日の満車。駐車待ちの車両が30台連なるときもあるという。
 夏の高原を散策しようと、13日も正午前には満車となった。行楽客の多くは同センターを利用する際に入り口に設置する手指消毒液を使ったり、マスクを着用して湿原へと向かったり、感染対策を心掛けていた。
 しかし、モラルが欠如する行楽客の姿もあった。愛知県はお盆休み中の県境をまたぐ往来の自粛を呼び掛けているが、名古屋市の男性(27)は「リフレッシュするために訪れた。八島は珍しい植生が楽しめるので友達を誘って来た」と話した。
 湿原の周りに整備されている木道は、道幅が狭く、自然と距離が近づく。それでもマスクを着用しなかったり、中には大勢が行き交う湿原手前のベンチに座って昼食を取り談笑するグループもいた。
 同センター窓口には、感染予防でアクリル板を設置している。同センターは「自粛しているのもあり、例年より訪れる人は少ないが、想像より多くの人が来ている。感染予防を徹底してほしい」と話している。
 行楽客のピークは16日(日)まで続く見通し。問い合わせは同センター(電52・7000)へ。
(写真は、八島湿原の八島ケ池付近を散策する行楽客)