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岡谷市樋沢でモロコシ朝市 初日は1時間足らずで完売
2020年8月9日
トウモロコシの産地、岡谷市樋沢地区でことしも直売が始まった。生産農家でつくる樋沢高冷地農業活性化組合による恒例の朝市が樋沢公会所前で8日にスタートし、五味農園も今月から独自に販売を開始。ことしは長雨の影響で収穫量は例年より少ないというが、標高千㍍の昼夜の寒暖差が生み出す甘さを味わおうと多くの人が足を運んでいる。
朝市には、山田千秋さん(63)と林敏直さん(64)の2軒が出店。初日は販売開始前に約90人が列を作り、組合によると「これほどのお客さんはこれまではなかった」。用意した樋沢ブランドの「ゆめあかり」など3、4本入りの約800袋は1時間足らずで完売した。
毎年、買いに訪れるという市内の70歳代男性は「甘くておいしいので楽しみにしていて、いつも東京の孫にも送っている。ことしは(新型コロナウイルスで)帰ってこられないから余計、送ってあげたい」と話した。
組合長の山田さんは「7月からずっと雨で量が少なく、大きくならなかったが甘さはしっかり乗った」とし、「コロナの影響でお客さんが減るか、(岡谷を出た子どもや孫に送るために)増えるか読めなかった。多くの人が来てくれてうれしいが責任も重く、買えなかった人には申し訳ない」と話していた。
朝市は14日(金)まで予定。3、4本入りを500円で用意し、午前9時から売り切れまで販売する。五味農園でも今月末から9月上旬まで、大きさによって1本120〜200円で直売する。