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世相は「中の中」 西堀名木保存会がコブシの花占い
2020年4月14日
西堀区の住民有志でつくる西堀名木保存会は12日、一年の世相を占う「辛夷(こぶし)の花占い」をコブシの木が立つ横河川橋近くの横河川右岸で行った。会員20人ほどが参加し、花の向きや咲き方などを見て話し合い、「中の中」の託宣とした。
同所には以前、幹が二股に分かれた「夫婦コブシ」と呼ばれる樹齢300年余りの大木があり、区民は毎年開花の時期に花の状態を見てその年の吉凶を占った。2000年に枯死したため、01年に小井川小児童と一緒に数本植えられ、現在あるのはそのうちの1本で3代目。昨年までは咲き具合を見ながら占う日を決めたが、ことしから4月の第2日曜日実施と改めた。
保存会によると今季は3月30日に咲き始め、占い時点では5分咲き。花の数は例年より多めで、あと1週間ほどで満開になるという。
保存会世話人代表の男性(79)=堀ノ内=は「これだけ咲くと『中の上』でもいいが、新型コロナウイルスの問題も景気がどうなるか分からないので控えめにした。早く終息してほしいのが一番の願い」と話した。
(写真は、コブシの木を見上げて世相を占う会員ら)