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上野大根のたくあん漬 待望の出荷へ箱詰め

2020年2月25日

大根箱詰め⑤200224 のコピー
 信州伝統野菜、上野大根「諏訪湖姫」のたくあん漬の箱詰め作業が24日から、諏訪市豊田上野の上野加工所で始まった。上野大根加工組合(笠原正夫組合長、9軒11人)の組合員たちが昨秋から約3カ月間、丹精込めた漬物。ことしは新たに10本入りの注文を加えたことから、合わせて600箱を超す出荷作業をきょう25日まで続ける。3月1日(日)午前9時からは加工所でも引き渡す。
 昨秋収穫した大根は、1週間から10日間程度の天日干しで水分を3割ほど抜き、米ぬか、塩と風味付けのナスの葉、柿の皮などを入れて11月中下旬に2回漬け、熟成させてきた。かつては5万本を加工したこともあったが、近年は組合員の高齢化などで生産量は減少。希少価値が増した大根漬を多くの人に食べてほしいと、JA信州諏訪が10本入りの箱を企画し、約100箱の注文があった。20本入りと合わせ、約1万1500本、620箱余りを出荷する。
 作業には13人が当たり、手分けして箱の中にビニール袋を入れたり、ぬか床から漬物を出して箱に詰めたり、箱に封をしたり。慌ただしさの中にも待望の出荷の時を迎えた笠原組合長(69)は「乾燥が十分できて、上野大根の持ち味である歯応えのある漬物に仕上がった。4月末まではおいしく食べられる」と満足そうだった。
 昨季からたくあん漬の予約はJA信州諏訪のすわこ営農センターで一括受け付けにした。約7割はJAへ出荷し、26日(水)以降、配達や店頭受け取りで予約者の食卓に上る。このほか、ゆうパック宅配で、知人や親戚などへの贈答として全国各地へ届けられる。
 加工所での引き渡し分は約150箱。「諏訪湖姫」を氷砂糖、酢、しょう油で漬けた「和っこ漬」などの漬物類、豆類などは予約者でなくても購入できる。午後3時まで。
 これとは別に、ザゼンソウ祭りと高島城祭で販売する2本入りパック用を角たるに漬け込んでいて、両イベント用に計600袋を用意する。
(写真は熟成したたくあん漬を箱に詰める組合員たち)