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稲わらで「にょう」 茅野市の理科大近くで観賞用に

2019年11月15日

HP下古田わらにょう作り
 豊平下古田区の農地・水・環境保全対策協議会は10日、保存用に稲わらを積み重ねる「にょう」を諏訪東京理科大学近くの市道沿いに作った。今回で同所には三つのにょうが立ち並び、八ケ岳や小泉山を背景に懐かしさを感じさせる田園風景が見られる。
 昔ながらの農村風景の維持と伝統農法の継承を目的に、10年ほど前から毎年一つずつ作り続けている。区内あちこちに作っていたが、より多くの人の目に触れる市道17号線「理科大入口」信号脇を設置場所にして、2017年から同じ場所に5本を並べる計画で進めている。
 参加した役員11人は、600束を3束ずつにして心棒にひもで縛ってくくりつけ、ことしは例年より大きく、高さ3.5メートルのにょうをこしらえた。本来わらをすぐ引き抜けるようにするが、同会では観賞用のため、長年もつように頑丈に補強。10年前は手間取っていたという作業もすっかりスムーズになり、3時間ほどで完成させた。
 同協議会の会長(65)は「ことしは高さを出して、スマートに出来上がった。八ケ岳、小泉山と一緒に見える良い景色を見に来てほしい」と話していた。
(写真は、協力してにょうを作る関係者たち)