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八島で“ほっと”息抜き 「ヒュッテみさやま」冬季営業始める
2019年11月9日
下諏訪町郊外の八島湿原近くにある山小屋「ヒュッテみさやま」は8日、冬季営業を始めた。例年は4月末〜10月末ごろのシーズンを終えると休業するが、今季から週末限定で喫茶を開け、訪れる人たちを迎え入れる。小屋番の男性(34)は「冬山の魅力を感じてほしい」と話している。
冬の朝方は氷点下20度近くまで気温が下がり、同小屋で使う湧き水が凍るほどの極寒地だが、雪に覆われた湿原は別世界。スノーシューやクロスカントリースキーでの散策、条件が重なると樹枝が氷に包まれる霧氷など、神秘的な光景が広がる。
ウサギやキツネ、鹿の足跡など、周辺に生息する動物の痕跡も見つけることができ、「夏山とは違った魅力がある」と男性。まきストーブをたいた室内でコーヒーなどの温かい飲み物や軽食を提供し、ほっとできる空間をつくり出す。
埼玉県出身の男性は、2011年から小屋番に。これまでも冬の湿原を歩く人はいたが、利用できる喫茶やトイレはなく、休憩の拠点として活用してほしいと、通年で営業することを決めた。
営業は金、土、日曜日の午前9時〜午後3時。男性は「観光客だけでなく地元の人も、冬の湿原を知らない人も足を運ぶ切っ掛けになれば」と話している。
21日(木)以降は、一部道路が冬季通行止めのため諏訪、茅野方面からアクセス。問い合わせは同小屋(電0266・75・2370)へ。(写真は冬季営業を始めたヒュッテみさやまの喫茶スペース)