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塩嶺王城で試走 16キロの自転車ツアー実現へ検証

2019年10月30日

試走

 岡谷、塩尻、辰野の3市町でつくる塩嶺王城観光開発協議会は27日、塩嶺王城パークラインを自転車で巡るモニタリングツアーを岡谷市内山の鳥居平やまびこ公園を発着点とするコースで開いた。各市町の行政関係者や自転車販売店の15人が参加し、一帯の豊かな自然などの魅力をアピールする新たなイベント立ち上げへ試走と意見交換をした。
 同協議会では、共通の観光資源を生かした新たな企画として、近年人気が高まっている自転車を生かしたツアーを立案。来年度以降の一般向け企画開催を目指し、今回は関係者自らが体験し、内容やルールを検証するためのモニタリングとして実施した。案内役として岡谷市出身の自転車冒険家・小口良平さん(39)=辰野町宮木=を迎えた。
 コースはパークライン展望台、「三郡の辻」、楡沢の一里塚、色白水、シダレグリ自生地、五味農園を経て、同公園に着く総走行距離約16㌔、高低差最大およそ285㍍。参加者はコースの紹介や注意事項を聞いた後、歴史や文化にも触れながらマウンテンバイクや電動アシスト自転車で2時間ほどの道のりを走った。
 小口さんは「地域の人に塩嶺王城の自然や魅力を発信し、自然豊かなアクティビティーをつくりたい」、岡谷市の担当者は「起伏は激しいが、自然豊かで景観がいいので楽しんでほしい。電動アシスト自転車やガイド付きのサイクリングという形でハードルを下げ、多くの人に楽しんでいただけるものにしたい」と話した。(写真は、自然豊かな塩嶺王城パークラインを自転車で巡る参加者)