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実り良好 黒エゴマ 町農委 沢底で喜びの収穫
2019年10月12日
辰野町農業委員会が栽培を進めているエゴマの収穫が11日、沢底の畑であった。黒エゴマを作っていて、実りは良好という。関係者は協力してエゴマを刈り取り、乾燥の準備を整えた。搾油や実の配布を計画していて、エゴマの更なる普及につなげる。
同会では、遊休農地化の防止や解消を目指して栽培啓発に取り組み、ことしで3年目。エゴマは獣害がほぼないほか、荒れた畑で栽培ができ、肥料が少なくてもよいとされる。黒エゴマは昨年度に約50キロを収穫。本年度は種を約100グラムまき、収量は昨年並みを期待している。
種まきは春ごろに実施。初期は生育が鈍かったが、8月の暑い時期に伸び、台風の影響も少なかった。この日は、農業委員や町職員、地域おこし協力隊の12人が作業。畑のエゴマは1・7〜1・8メートルほどに成長し、機械で刈り取った。引き続き、上島にあるビニールハウスに移して、乾燥のため並べた。
10日間ほど乾燥させ、脱穀、保管作業を行う。水洗いや再乾燥、選別といった作業を経て、搾油したり、町の飲食店に実を配布したりする予定だ。
エゴマ栽培を担う農地利用最適化推進委員長の男性(75)は「生育の遅れなどで心配だったが回復し、収量としては安心。多くの人にエゴマを作ってもらい、辰野町の主要な産物になれば」と期待した。
(写真は、沢底の畑で収穫作業に従事する関係者ら)