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クラシックカメラ一堂に あすから今昔館おいでや

2019年9月13日

今昔館で展示190911
 下諏訪町の観光拠点「しもすわ今昔館おいでや」は14日(土)から、アンティークカメラの展示「クラシックカメラに惚(ほ)れる—時を撮らえた美しき寫眞(しゃしん)機—」を同館で始める。20世紀初頭に製造された蛇腹の折り畳み式を中心に約50台を並べて、古美芸術の魅力と真価に触れ関心を寄せてもらう。
 展示は同日から開かれる「諏訪湖まちじゅう芸術祭」=実行委員会、諏訪湖アートリング協議会主催、市民新聞グループ(7紙)など共催=の一環。同館には同時期に製造された時計が展示されており、関連して見てもらおうと計画した。
 広瀬町のシロトリ写真館が5月に各種カメラを町に寄贈したことを契機に企画。約140台の中から、アメリカのイーストマン・コダック、ドイツのフォクトレンダー、日本のオリンパスなどの各メーカーをメインに選び、製造時期順にして公開する。
 展示品の一つ、1920年代製造のドイツ、エルネマン製「エルネマンミニチュアクラップ」は、当時では珍しいとされる最高速2500分の1秒のシャッター速度が設定できる。今のカメラに匹敵する仕様で、当時の技術の高さが、見て取れる。
 同館は「今ではスマートフォンにも当たり前のように付属されているカメラ。当時はガラス乾板やロールフィルムを使い、写真を撮るのが手間だった。そういう歴史を知ってもらいたい。この台数がそろう展示は貴重」と来場を呼び掛けている。
 このほか、ボックスカメラや江戸時代に作られたレンズが付くスタジオ用の大型カメラなども並べる。残りの寄贈分について、同館は「多くが日本製。製品の詳細や、この地域との関係性も調べていきながら、今後展示していく」と話している。
 芸術祭は23日(月=祝日)までだが、アンティークカメラの展示は最終日以降も当面続けていく方針。同館入館料は大人600円、小中学生300円。午前9時〜午後5時。問い合わせは同館(電27・0001)へ。
(写真は、準備が進む今昔館おいでや内の展示会場)