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「赤そばの里」開花始まる 〜14日に開場〜
2019年9月12日
箕輪町上古田、赤そばの里でピンクの花が咲き始めた。管理する区民有志「古田の里赤そばの会」は14日(土)に里開きし、10月13日(日)まで開放する。農産物の直売や地元名人による手打ちの「そば処(どころ)古田の里」を構え、県内外からの来場者を迎える。
8月3日に約200キロの種をまき、手入れを続けてきた。石拾いや肥料の投入など新たな試みが奏功し、発芽状況は良好。生育も順調にきていたが、台風15号の影響で一部が倒れた。見頃を迎える25日(水)ころまでには回復し、10月上旬まで丘一面に広がる「ピンクのじゅうたん」が期待できそうだ。オープン時には4分咲き程度を見込む。
赤ソバは、ヒマラヤ原産種を改良した「高嶺ルビー」。1997年に栽培が始まり、山あいの南向き斜面約4.2ヘクタールに広がる。白い花のソバとの交雑を避ける目的で林の中にある。会員が栽培や土手の草刈り、遊歩道や駐車場の整備などに努め、毎年2万5千人ほどが訪れる町の一大観光地となっている。
押野光会長(68)は「台風の影響は受けてしまったが、全面にソバが生えていて、見頃にはきれいな風景が広がると思う。ほかでは見られない赤ソバと南アルプスとの共演をぜひ見てほしい」と話している。
14日は午前10時からオープニングセレモニーを開き、アルプホルンの演奏やハトの放鳥で祝う。来場者に100食限定で、赤そばを振る舞う16日(月=祝日)午後1時から「赤そばの里音楽祭」が箕輪西小学校で開かれ、上古田区は28(土)29(日)両日に恒例の「赤そば花まつり」を同区公民館で行う。
(写真は、ピンク色の花を付け始めた赤ソバ)