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JA果実選果場が開場
2019年8月22日上伊那の主力果実のリンゴと梨の本格的な出荷を前に、箕輪町中原にある「JA上伊那果実選果場」で21日、開場式があった。御子柴茂樹組合長ら約40人が出席し、安全な作業に向けて注意点などを確認。引き続き職員たちが極早生(ごくわせ)リンゴ「シナノリップ」の選果や箱詰め作業に精を出した。
同選果場は箕輪と飯島の果実選果場を統合し、7月下旬の桃を皮切りに稼働している。統合に合わせ更新した1台を含む全2台の選果機を使い、上伊那の選果を一元的に担う。
開場式で御子柴組合長は「新元号とともに新たな体制がスタートした。春先の凍霜害など自然災害を受けたが、今まで丹精して育ててきた果物を大切に扱い、いい結果が残せる1年にしたい」とあいさつ。担当者らが今後のスケジュールや注意点などを説明した。
シナノリップは長野県が開発した品種で、2年目の出荷。みずみずしく、甘みと酸味のバランスが良いのが特徴で、ことしの味は「良好」という。
ベルトコンベヤーを流れてくる実を職員たちが一つ一つ丁寧に手に取って傷などを確かめ、糖度などを検知する光センサーを通して箱詰めしていった。
【来週からフル稼働】
「つがる」「幸水」などの入荷が本格化する来週からは、全職員65人で2台の選果機をフル稼働させる。「ふじ」を最後に12月まで受け入れ、中京圏をはじめ関東、関西などの市場に出荷していく。
リンゴ、梨、桃などを合わせた選果量は、春先の凍霜害や辰野、箕輪を中心としたひょう害などの影響で平年より2割ほど少ない約2200トンになる見込み。台風などの影響を受けた昨年並み(箕輪、飯島両選果場合計)の予想という。
(写真は一つ一つ丁寧にリンゴを並べていく職員たち)