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「鹿頭奉納」厳かに 箕輪南宮神社で夏の例大祭
2019年7月16日
箕輪町木下、箕輪南宮神社の夏の例大祭は14日、本祭りが行われた。町無形文化財「鹿頭(かとう)奉納」や、ご神体を三日町の秋宮に移す遷座の神事などを営み、地域の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
鹿頭行列の奉納は箕輪、南箕輪、伊那3市町村の旧箕輪郷に伝わる雨乞いの神事。1558(永禄元)年、大干ばつに見舞われた際に箕輪城主が同神社に雨乞い祈願をしたのが始まりとされている。
ことしの神事は、旧箕輪郷で「大」「福」「富」の文字が付く6地区のうち、天竜川西の南箕輪村大泉、伊那市の大泉新田・大萱、箕輪町富田の4地区が担当した。小学生と園児の23人が鹿の頭を模したかぶり物を身に着け、父母や役員らと列を作って練り歩いた。
行列が境内に着くと、大泉区長が奉納を記した言上書(ごんじょうしょ)を神社総代会の会長に手渡した。多くの人が見守る中、稚児たちは円を作り、太鼓などの音に合わせて神殿前を3周した。
宵祭りを含む2日間は、木下区民による夏祭りも合わせて開かれ、にぎわった。日岐会長は「木下や、旧箕輪郷一円の地域がますます元気になってほしい」と話していた。
(写真は、鹿頭を着け、境内を歩く子どもたち)