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茅野署と遭対協が相談所設置
2019年7月14日
茅野署と諏訪地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)は13日、八ケ岳登山相談所を美濃戸(茅野市玉川)と奥蓼科(同豊平)の各登山口に開設した。入山者に登山計画書の提出や無理のない登山を呼び掛けた。
相談所は各シーズンの入山ピークに合わせて開いている。3連休初日の美濃戸口では署員と遭対協相談員の7人が対応し、装備のチェック、ルート案内などを行った。
3連休とあって登山口には朝から続々と登山者が訪れ、JR茅野駅からのバスも満車、午前11時前には駐車場もほぼ満杯状態に。一方で登山計画書を用意していない人が多く、記入所には列もできた。
相談員の男性(39)=原村=は「ことしは梅雨が長いため山の上は寒い。体調管理をしっかりとして、無理ない登山を」と呼び掛けていた。
東京都から1泊2日で赤岳—硫黄岳を縦走する予定で訪れた40歳代の夫婦は「初めての八ケ岳。安全に楽しんできます」と笑顔。近年は外国人登山者も多く、韓国から訪れた男性(65)は2泊3日で赤岳に登り「険しい登りだったが、美しい山だった」と話していた。
両登山口には、27日(土)と8月10日(土)にも午前7時半〜正午に相談所を設ける。赤岳と硫黄岳を中心とした連峰一帯の山岳パトロールも予定している。
同署によると、ことし6月末時点の遭難件数は10件(前年対比3減)、死者0人(同3減)、負傷者7人(同5減)といずれも減少している。(写真は続々と訪れる登山者に安全登山を呼び掛けた=美濃戸口)