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市民参加の原点へ 手作り太鼓で子どもら太鼓まつりに
2019年6月30日
岡谷太鼓保存会の有志が市民祭「岡谷太鼓まつり」第50回の節目に合わせ、市民参加の原点に立ち返ろうと子どもたちとステージに立つ企画を進めている。29日にはカノラホールで、年少〜年長児が手持ち太鼓を手作り。祭り当日には、保存会の代名詞ともいえる「300人揃(そろ)い打ち」でフィナーレを飾る鼓曲としても知られる「まつり」に合わせた踊りと共に、ステージに立つ。
有志の一人、横山隼人さん(40)は太鼓まつりを「かつては市民参加で街中で太鼓が鳴っていたが、今は見せるための祭りになってしまった」とする。節目を機に、市民が舞台に立つ場をつくろうと「市民チャレンジ令和から未来へひびけ!!〜鼓郷(こきょう)の音〜」をテーマにイベントの準備を進め、市内外から65組の親子の応募があったという。
教室では紙をプラスチック台に貼る直径21センチの太鼓と、飯田市の太鼓店が作ったという塩化ビニールパイプに牛の皮を張った直径15センチほどのものを用意。製作後は保存会が2000年のミレニアムを記念し、「まつり」の曲に合わせて作った踊りを簡略化させたものを練習した。
横山さんは「子どもたちが出演することで、市民の人にも気楽に参加できる祭りだということを知ってもらいたい。子どもたちを見に来る人たちにも、出演者と一緒になって楽しめるステージにできれば」と話した。
子どもたちは宵祭りの8月13日(火)、新たに設ける「市民チャレンジステージ」で保存会と共に出演。本祭りの14日(水)には、保存会加盟の子ども連による「子どもステージ」に参加する。祭りまでに2回練習日を設けているほか、参考動画で個別に練習していくという。
(写真は、手作り太鼓を持って踊りの練習をする子どもたち)