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涼しい高地で牛伸び伸び 入笠牧場で入牧始まる
2019年6月13日 JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場で12日、牛の入牧が始まった。上伊那、信州諏訪、みなみ信州の各JA管内にある畜産農家で飼育されている生後6カ月以上の乳牛を受け入れており、ことしは今月下旬までに46頭が入牧する予定となっている。
初日は35頭が入牧した。このうち上伊那の農家からの受け入れは15頭。トラックで運ばれてきた牛は、健康状態の確認や体重測定などの衛生検査を受けてから、「一般牧区」と自然交配用の「まき牛牧区」に分けて放された。
JA上伊那畜産課によると、放牧牛は最盛期には約300頭いたが、育成牛の減少に伴い減っているという。ことしの放牧頭数は、初妊牛の導入価格の高騰が影響し、自家育成をする農家が増えていることで、昨年より15頭ほど増加した。
同牧場は標高約1600㍍、広さは約305㌶あり、入牧した牛は10月中旬くらいまで過ごす。JA上伊那の高橋英明営農経済部長は「素晴らしい環境で夏を過ごせるのは牛にとって非常にいいこと。放牧によって足腰が鍛えられる。下牧まで事故のないようにしっかり管理したい」と話していた。(写真は、衛生検査を受けて放牧された牛)