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下諏訪商議所が「産業まつり」 参加型催しにぎわう
2019年3月22日
下諏訪商工会議所は21日、「みらいシンキングデーin下諏訪」と題した産業まつり=市民新聞グループ(7紙)など後援=を総合文化センターで開いた。商議所創立70周年記念事業の最後を飾る行事。町の未来をみんなで思い描き、語り合う機会にしよう—と商議所の若手や女性が中心となって参加型のイベントを企画し、大勢の町民が来場した。
同センターのほぼ全館を使用し、最新の映像合成技術に触れるデジタルアート体験、商議所の70年間の歩みを振り返るパネル展示、町内小中学生との交流を続けている大相撲荒汐部屋の紹介コーナーなどを設けた。同センター前広場では荒汐部屋による特製ちゃんこ鍋、商議所青年部が考案した信州黄金シャモの雑煮、老舗和菓子店・新鶴本店(横町木の下)の汁粉を来場者に数量限定で振る舞い、町の姉妹都市・愛知県南知多町や復興支援として宮城県南三陸町の物産販売を行った。
メイン企画の町の未来について語り合うトークセッションには、マスヤゲストハウス(平沢町)オーナーの斉藤希生子さん、旅館おくむら(塚田町)館主の奥村守司さん、町地域おこし協力隊隊員の小林由香里さん(塩尻市出身)の3人がゲスト出演。約70人の来場者を交え、下諏訪宿を支えてきた老舗旅館で表面化しつつある後継者問題、移住定住促進、空き家や空き店舗の活用などをテーマに意見を交わした。
廃旅館をゲストハウスに改築した斉藤さんは、下諏訪で開業した理由を、駅や公共交通機関、食事のできる場所、観光地が狭い範囲に固まっていることを挙げ、「おいでいただいた方に魅力的と言ってもらえる店が多く、リピーターも多い」と素泊まりのゲストハウスを通じて、観光客や地域とのつながりを今後も構築していきたい考えを示した。
自分の夢を手書きの新聞にまとめる「夢新聞ワークショップ」には親子など約30人が参加。歴史学者や漢字学者を目指しているという大澤光治君(6)=松本市=は「虎退治をした加藤清正が好き」と話し、新聞に「新城発見」の見出しと城の絵を描き、満足そうな表情を浮かべていた。
(写真は、自分の夢を新聞に書く子どもたち)