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諏訪湖遊覧船「竜宮丸」ことしで引退
2019年2月28日
46年にわたって市民と観光客に親しまれてきた諏訪湖の遊覧船「竜宮丸」が、2019年末で引退し、20年春から新型遊覧船が就航することが分かった。遊覧船を運航する諏訪湖観光汽船(諏訪市湖岸通り)によると、船体の老朽化が主な理由。引退を前に、9月ころから感謝イベントを企画する。
竜宮丸は、1976年に就航した150人乗りの遊覧船。親ガメが子ガメを背負ったような船体が特徴的で、湖畔の「ロイヤル桟橋」から1時間に1便、約25分の湖上遊覧を行っている。同社によると、カメの形をした遊覧船は国内に2隻しかないという。
同社ではこのほか、ハクチョウ型の遊覧船「すわん」も運航していて、2017年4月1日から18年3月31日までの2隻の利用客数は約5万1500人。日中の遊覧のほか、プライベート花火を楽しめる貸し切りクルージングでも活躍している。
竜宮丸は引退するが、すわんは引き続き運航する。竜宮丸からバトンを受け継ぐ新造船は、全長約29メートル、横幅約7メートルの100人乗りになる予定。2階部分に広々とした展望デッキを設け、より多くの人が船上から花火観賞を楽しめる仕様にする。船名は利用客の投票で決める。
同社は「新造船は広々としたデッキで花火を見たり飲食パーティーを開いたりできる。諏訪地域の活力の創出や観光誘客に貢献できれば」と話している。
(写真は、2019年末の引退が決まった竜宮丸)