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御神渡り監視始まる 2季連続出現に期待
2019年1月7日 諏訪湖の御神渡(おみわた)り神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社は「小寒」の6日、同市豊田の舟渡川河口で監視活動を始めた。長野地方気象台によると、この日の諏訪の最低気温は氷点下3・4度で、諏訪湖は波打つ状態。関係者は「ことしは暖冬といわれているが、昨季のような寒波が来るかもしれない」と、2季連続の出現に期待を寄せた。
渋崎の監視総代は先月末から水温の測定を続けているが、本格的な監視はこの日から。午前6時半ごろ、宮坂清宮司(68)や宮坂平馬総代(65)ら15人が舟渡川河口に集まり、陸上から諏訪湖の状況を確かめ、水温も測った。
水温は3・3度。宮坂宮司は「風は強いが寒の入りにしては寒くないスタート。エルニーニョ現象がどう影響するか懸念されるところだが、自然の力は計り知れない。大寒に向け寒気が増し、御神渡りが出現することを期待したい」。宮坂大総代は「年末も寒かったので、これから急に冷えるかもしれない。期待半々」と話した。
昨季の諏訪湖は1月15日に全面結氷したものの寒の緩みなどで一度解氷。氷点下11・4度まで冷え込んだ27日に再び全面結氷し、御神渡りは2月2日に5季ぶりに出現した。平成に入ってから9回目だった。
長野地方気象台の週間予報によると、県中南部は12日(土)まで晴れる日が多く、最高、最低気温ともに平年並みか平年より高い日が多いという。(写真は、諏訪湖の状況を確認する八剱神社の関係者)