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箕輪町の白鳥町長 無投票で再選

2018年11月14日

無投票当選が決まり、支持者と共に万歳三唱する白鳥氏

 任期満了に伴う箕輪町長選挙は13日、告示された。現職で2期目を目指した白鳥政徳氏(64)=無所属、福与=のほかに立候補者がなく、白鳥氏の無投票再選が決まった。前回の選挙で初当選、県職員の行政経験を生かしながら、暮らしやすい町づくりに取り組んできた。町民は安定した行政手腕を評価、人口減少時代に即した地域のかじ取りを再び白鳥氏に託した。
 町長選を巡っては「白鳥まさのり後援会」(松崎久司会長)が、8月の支部長会で出馬を要請。白鳥氏は町議会9月定例会で「子ども、高齢者、希望の三つのキーワードを大事にしながら、豊かさや幸せを実感できるまちづくりに全力を尽くす」と立候補を表明し、第5次振興計画を軸に政策の更なる推進に取り組むとした。
 10月には基本政策として「五つの基本的な姿勢」「重点的に取り組む10の分野・事業」などを発表し、4年間の方向を提示。U・Iターンの促進や健康づくり推進条例の制定、リニア中央新幹線・三遠南信自動車道の開通を見据えた地域づくりなどを挙げ、「4年間の経験と実績の上に、更に力強い町を全力で創造する」と約束した。
 1期目の町政運営に目立った問題がなく、「続投しても良いのでは」との見方もあって早い段階から無投票ムードが漂う中、後援会では10月18日に事務所を開設。選挙戦に備えて各支部で町政報告を兼ねた地区懇談会を開き、組織固めに取り組んだ。今月も2度の役員会を開いて臨戦態勢を整えていた。
 白鳥派は午前8時半すぎ、役場で町長選の立候補届け出を済ませ、松島の国道153号バイパス沿いに設けた選挙事務所前で出陣式。約120人の支持者を前に白鳥氏は「4年間で成果や変化を示すことができなかった。ぜひ2期目を担わせてほしい」と第一声。人口減少や高齢化社会への対応、農工業の振興などを重点施策に挙げて「町の力を一歩でも上げたい」と述べ、選挙カーで夕方まで町内全域を遊説した。
 午後5時に届け出が締め切られて無投票当選が決まり、6時半から事務所で「選挙結果報告会・祝勝会」が開かれた。約120人を前に白鳥氏は「無投票は4年間の評価を頂いた結果だと思うが、責任の重さを大変感じている」と自戒。教育環境の整備や人口減少対策などに重点的に取り組みたい考えを改めて述べ、「これからの4年間が勝負。『町が変わった、元気になった』ということを示していきたい」と抱負を述べた。
 町選挙管理委員会は、19日(月)午前9時半から役場で選挙会を開く。白鳥氏の当選を確定し、当選証書を付与する。任期は、29日(木)から4年間。
(写真は、無投票当選が決まり、支持者と共に万歳三唱する白鳥氏)