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議員提案の「地酒で乾杯条例」 来月1日から施行 市議会9月定例会で可決

2018年9月19日

 諏訪市議会は18日、議員提案の「諏訪市の地酒による地域振興・乾杯条例」の制定案を全会一致で可決した。施行は10月1日(月)から。諏訪市の酒蔵の歴史や文化、地酒をPRして酒造業や関連産業の振興を図り、地域活性化につなげる。
 同様の条例は、県内で県議会や佐久市が施行している。諏訪市は、諏訪商工会議所が昨年の市議会3月定例会に提出した制定を求める陳情書の採択を受け、市議会総務産業委員会が条例案の検討に着手。ことし6、7月に実施したパブリックコメント(意見公募)を経て案をまとめた。
 条例前文では、「市の財産の日本酒をはじめとする地酒で乾杯することは、郷土への愛着心を醸成し、市を訪れる人をもてなすことで地酒への理解と普及が期待できる」と明示。条文は全7条で、基本理念や地酒の定義、市や市議会、市民の役割を盛り込んだ。
 地酒の普及促進と地域振興に向けては▽地酒による乾杯の普及▽個人の嗜好(しこう)と意思が尊重されること▽飲酒に関する正しい知識の普及に資する—の3項目を基本理念に掲げた。地酒の定義は日本酒に限らず、「市内の事業者などが製造する日本酒、その他の酒類」とした。
 条例では市の取り組みとして、「地酒による地域振興に資する施策を講ずるよう努める」としている。金子ゆかり市長は「地域文化や伝統の継承、経済的な振興を図るという趣旨に従い、更に気を引き締めて頑張っていきたい」と話した。