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「糸萱かぼちゃ」収穫始まる

2018年8月28日

糸萱かぼちゃ
 茅野市北山糸萱地区で明治時代以前から栽培されている「糸萱かぼちゃ」の収穫が27日に始まった。生産者組合によると、猛暑の影響で例年より20日ほど早い。実りは上々で、昨年を超える4・5トンの収穫量を見込んでいる。
 2015年に「信州の伝統野菜」に認定された糸萱かぼちゃは、薄水色の皮、甘くほくほくした食感が特徴で、大きいものは6キロ近くになる。戦前に鉄鉱石が採掘された地層と地続きの畑で作られるため、通常の2、3倍もの豊富な鉄分を含んでいるという。
 ことしは組合員43人が計280アールの畑で栽培していて、27日は島立雄幸代表(78)が20アールの畑で約300キロを初収穫した。全体の栽培面積は昨年より25アール増え、荒廃農地の解消につながっているという。
 収穫作業は10月末まで続き、順次近隣のホテルや旅館、飲食店、市場などに出すほか、市内の小中学校・保育園にも提供する。県外からの注文もある。島立代表は「ほくほくしておいしいと評判の味を皆さんに召し上がってほしい」と話している。(写真は猛暑の中で始まった糸萱かぼちゃの収穫作業)