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茅野市制60周年節目の式典華やかに
2018年8月2日
茅野市市制施行60周年記念式典は1日、茅野市民館マルチホールで開いた。関係者や招待者、応募市民ら約700人が参列して節目を祝い、未来に向けて更なる発展を誓い合った。
柳平千代一市長は、本年度から10カ年の第5次市総合計画が目指すまちの将来像に触れながら「自助、共助、公助の考え方を基本に、パートナーシップのまちづくりの理念の下、あらゆる主体が相互に連携し協働するまちづくりを目指していく」と式辞。引き続き、2月に開催された平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスピードスケート女子500メートルで金メダル、1000メートルで銀メダルを獲得した小平奈緒選手(32)=茅野市出身=に柳平市長から市民栄誉賞の賞状と記念品を贈呈。公募していた市運動公園国際スケートセンターの愛称が小平選手の名前にちなんだ「NAO ice OVAL(ナオ アイス オーバル)」に決まったと発表した。
平昌五輪金メダリスト小平奈緒選手の栄誉と功績を後世に伝えるとともに、ジュニア選手のモチベーションアップにもつなげたいと小平選手をイメージした呼び名を公募。全国から寄せられた302件の中から、茅野市金沢小3年児童の案を採用した。
幼い頃から同リンクで練習を積んだ小平選手は、市民栄誉賞贈呈式の席上「大きなプレゼントを頂きありがたく思う。こんなに自分の名前に誇りを持てる日はありません」と涙。「奈緒という名前を付けてくれた両親と私を育ててくださった茅野市民に感謝したい」と喜びを語った。
市によると、「NAO」には小平選手の名前のほか「Next Athletes of Olympics(次世代のオリンピック選手)」の意味もあり、次の五輪選手を目指す子どもたちが集まり切磋琢磨(せっさたくま)する場になるよう願いが込められている。「ice」はスケートや氷を「愛する」心も表現しているという。
茅野市は1958年8月1日、1町8カ村が合併してできた茅野町が市制施行し、県内14番目の市として誕生。当時3万5600人余だった人口は75年に4万人、90年に5万人を初めて超え、現在は諏訪地域最大の約5万5700人を擁す。(写真は愛称のボードを掲げる小平選手ら)