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諏訪の国ブランド第1号 「八ケ岳生とうもろこし」に 都内で認定式
2018年8月1日 諏訪地域の魅力をユニークな切り口で発信する観光プロモーション「諏訪の国」を展開する諏訪地方観光連盟は、諏訪ならではの農畜産物や体験などをブランド認定してPRに役立てる「諏訪の国ブランド認定制度」を始めた。認定商品の第1号は、生でも食べられる「八ケ岳生とうもろこし」。同商品を使った特別メニューを都内のレストランで提供してもらったり、収獲体験付き宿泊プランを諏訪地域の宿泊施設に設けたりして、諏訪の国の知名度アップと魅力発信につなげる。
八ケ岳生とうもろこしは、元々会社員だった折井祐介さん(35)らが2011年に立ち上げた原村の農園、「HAMARA FARM」が生産する高糖度のトウモロコシ。同農園によると、取れたての糖度は16〜24度で、一般的なメロンの13〜18度を上回る甘さという。数年前からブランド化を図り、現在は中央道諏訪湖サービスエリアや諏訪地域の宿泊施設などで委託販売している。
新たに始まった認定制度は、諏訪の国の自然や魅力を感じられる要素やストーリーを持つ商品を通じ、諏訪地域の文化や神秘性、作り手の創意工夫などを発信して観光誘客につなげる狙い。「諏訪の国、神秘の力が詰まってる」をコンセプトに、同連盟が審査と認定を行う。
31日、八ケ岳生とうもろこしを使ったデザートメニューを期間限定で提供する東京都銀座のレストラン「ビストロBARNYARDGINZA」で認定式が開かれ、諏訪エリア観光特使で諏訪市出身のお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さんが、折井さんに認定証を授与。続く試食会では、原村から運んできた株40本の中から藤森さんに食べ頃の実を収穫してもらい、取れたての味を堪能してもらった。
生のトウモロコシにかぶりついた藤森さんは「ジュースのように甘い果汁が出てくる。めちゃめちゃうまウィーネー」と、持ち前の口調でおいしさを表現。「食べて感動できるトウモロコシを育てている人が諏訪にいることを、多くに人に知ってもらいたい。胸を張って人に勧められるので、PRは任せて」と意気込んだ。
折井さんは「地域の観光につながる農業をやりたいと始めたので、認定を受けられてうれしい。トウモロコシを通じて諏訪地域を知ってもらえるよう、更に知名度を上げていきたい」と話した。(写真は藤森さん㊧から認定証を受ける生産者の折井さん)